興法精舎は、高野山真言宗の寺院であり、また、スリランカ上座部派の仏教も伝える寺でもあります。
スリランカ上座部派の仏教を伝える証として「スリランカ上座部派寺院」の目印となる看板を取り付けました。高野山真言宗の証である寺院看板は寺院建築時より正面に取り付けてあります。
このたび、スリランカ上座部派の寺院看板を取り付けることが、約20年越しの目標の一つであったため嬉しいです。
五色の看板に2言語パーリ語とシンハラ語で「Dhammaudaya viharaya」(ダンマウダヤ ヴィハーラヤ)と書かれています。意味は寺院名の「興法精舎」を訳した「仏教がここから広がるお寺」という意味となります。
この五色の看板は今より15年ほど前にスリランカで製作しました。
15年ほど前に「将来寺院を建てる」と心に決め、まだ寺院の土地や建物が何もないのに看板を先行して作ったのです。
それから土地、建物、仏具、様々な要素が少しずつそろっていき、このたびの看板を設置することができたため、和尚にとって喜びです。
お寺は、何宗、何派の寺という建物だけの目的と性質よりも、そこに誰が何を伝えているのかという人物の特徴こそが重要だと私は感じています。
さて、この五色の看板はシンハラ人仏教徒にとっては「自分たちの信仰する仏教寺院」だとわかる目印になります。今後は上座部派の仏教に信仰をもつひともお参りに来られるようになるでしょう。