和尚の小話 仏教は人のために

人材が足りないという課題は我が国の各種業界で共通の課題でありましょう

仏教僧の優れた人材不足も実に厳しく容易に解決できない課題です

仏教は誰のための教えがと自分に問えば

世のため

道のため

人のため

であることは間違いないのです

己が満たす誰のためにもならない虚しく役に立たない種の欲のために仏教は存在しているわけではないのです

仏教は

世のため

道のため

人のため

まず自分から、「為」に必要な道へ進んで、労苦や財、時間を惜しまずに経験積むことが肝心なのです。

世間は尽きない欲望を常に渇く喉を潤し続けるように渇望し、得ては満たされない終わりの無い苦しみで燃えているのです

世のため、道のため、人のために生きる僧侶なら人々の尽きない欲望で満たされず苦しみ燃える渦中へ入り知る実体験が、人を救う手立てとして不可欠でありましょう

優れた僧侶とは、人の苦しみ世の苦しみを知らず、渇望する欲望に従って生きたり、虚しく空転する高度な知識理屈を語るだけの者のことではないのであります

私はただらひたすら、優れた僧侶達が増え、人のために生き、よき国と未来を築けるものと信じています

生きる寿命力は私においても、長く安泰であることは決してありません

あたかも不気味な足音が近づく感じのように終わりへの感じは休まず積もり、限りある生きる時間を見て為すべき自分の役目を急ぐこの頃であります