和尚は考えています。
お釈迦様は、肉体と精神の力の限りを尽くし、とてつもない苦労と努力の末に習得された智恵を、私たち僧侶は修行の経験を経て、人に伝える役目があると信じています。
誰もが優しく思いやりのある人でありますように
誰もが人の幸せの為を思って行動できる人でありますように
嫉妬のない人生でありますように
怨みなのい人生でありますように
憎悪のない人生でありますように
人を侮辱して苦しめたり、恐怖を与えたりしませんように
人をだまして、人の仲を裂いて、人をあざむきませんように
人が人を苦しめない世の中でありますように
和尚は思います。
それでも世の中には苦しく、悲しいこともたくさんあります。
そうではありますが、お寺に来る人、お寺の中、お寺の敷地内だけでも、せめて、人々が安心できる、心は清らかに、穏やかに過ごせますように。
せめて、この寺の敷地内の中だけでも、誰からも打たれることなく、悪口を言われることがなく、意地悪されることなく、侮辱されることなく、だまされることなく、虐げられることなく、不当に責められることなく、お釈迦様や尊者達がめざした理想の幸せな聖域でありつづけますように。
遠くにいても
近くにいても
生きている間にも幸せで
死の先も幸せでありますように
偉大なる尊者達の教えを知る私は、人々の理想の世に寄与できるよう
今日も明日も、生涯祈っています
写真 2018年・スリランカ・少年僧侶養成学校にて。少年僧にお釈迦様の教えを伝える和尚(筆者)