和尚さんは考えました。
和尚さんは、10年以上使っている炊飯ジャーを眺めながら、「檀家さんから施された米を、どうにかして上手に炊きたい。」と考えていました。
ですが、和尚さんが米を炊くと、どうも上手にできない。以前、上手な炊き方を教えてもらったけれど、それでも上手くいかない。はて、どうしたものか。
和尚さんは、最近、とある食堂で美味しい白飯に出会いました。その美味しさにたまげて、「美味しいもんだねぇ」と、鼻か息が漏れ、背筋がぴんと伸びて、つくずくと思いました。
それから、和尚さんは炊飯ジャーで米を炊くのではなく、「火」で炊く方が美味しいのだろうという考えにいたり、あちこちからお賽銭を集めて、ガス炊飯ジャーを購入してきました。
電気製品の機能に頼りっぱなしよりも、火を使い、もうすこしだけ丁寧に作るこころがけです。
和尚さんは、思いました「よし!これで美味しい白飯を御接待できるぞ!」と、独り言をブツブツと。
白飯を炊くのが下手だった和尚さんは、これまでの米の炊き方のコツを教えてくれた方の助言を生かしながら、つやつやで、冷めても美味しいご飯が、確かに炊き上げることができました。嬉しいですね。
次回の食事付きの法要日や、満月の日で、お寺参りの方に施すのが楽しみであります。
お釈迦様、お大師さん、尊者達よ
ありがたや