【出生飯(しゅっさば)】
和歌山県高野山で修行をする、高野山真言宗の修行僧達は、食事を取る前に作法をします。いくつかの種類に分けられていますが、作法の中に「出生飯(しゅっさば)」という作法があります。
高野山の修行僧達が行う食事作法「出生飯(しゅっさば)」は、先ず、自分のご飯茶碗に盛られたご飯から、箸で少量のご飯を取り出し、小皿に取り分けます。その少量のご飯を取り分けた小皿を、両手に持ち、短い「供養の言葉」を添えます。短い「供養の言葉」の意味を簡単に説明しますと、「取り分けたご飯を、私より先に先に召し上がってください。」といったところです。
高野山の修行僧の食事作法「出生飯(しゅっさば)」は、「自分より先に召し上がってください」という意味合い上、お釈迦様や、逝去された修行僧達、菩薩、神様、餓鬼や地獄の者にまで及ぶ、修行僧からの「施し」なのです。
私たちは、とてもお腹が空いている時に、眼の前に食事が運ばれてくると、ついつい合掌をして「いただきます」という言葉を忘れてしまうことがあるかもしれません。高野山の修行僧は、修行中でありますから、「自分より先に」ということを絶対に忘れないように注意して過ごしています。
自分のお腹が空いてどうしようもない状態であったとしても、他人を思いやる気持ち「分け与え」「思いやり」といった素晴らしい気持ちを育てる、食事を取る作法「出生飯(しゅっさば)」は、効果的な作法なのです。
高野山の修行僧達が、食事作法でも関心を向ける、他人への「分け与え」と「思いやり」は、「貪欲で自分勝手な醜い心の撃退法」と知っていただければ嬉しいです。
食事付きの法要の日で最も大切な時間は、食事を取る前の「十五分間法要」です。「十五分間法要」では、他人の幸せを心から祈ってください。皆さんの思いやりを込めた祈りに合う、生きとし生ける者の幸せを願う、スリランカの古い『お経』を、阿部が唱えます。
〝偉大なるお釈迦様よ 大師ら 偉大なる尊者達よ ありがたや 〟
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【6月食事付き法要の日(友引)の流れ】
「食事付き法要」は、宗旨、宗派、檀家の有無を問わず、どなたでも参拝できます。御接待のカレーは、10食限定となっています。確実に召し上がりたい方は予約をお勧めします。
11:15 「十五分間法要」スリランカのお経で、供養のお経を読みます。
11:35 食事接待の開始
14:30 終了
※食堂をいったん閉め片付け・大掃除。18時から通常に戻ります。
【十五分間法要に間に合わない方】
11時15分からの「十五分間法要」に間に合わない方は、お越し頂いた時間にかかわらず、食事前には必ず講堂でお参りしてください。お参りをされた後に、お参りの御利益として食事(カレー)を御接待します。
◎6月の予定・献立内容
6月の献立は『定番の僧院カレー』です。スパイシーチキンは、新作の味になり、いつもとは少し風味が変わります。
スパイシーチキン
大海老と、そら豆の白い濃厚スパイスサラダ
チャナダール豆のカレーリーフ煮
ニンジンとタマリンドのブラウンマスタード炒め
ジャガイモのオーガニックスパイス炒め
他、野菜2~3種
白米
一人一食のお賽銭目安は、1,000縁です。
※野菜メニューは、托鉢の内容次第で変更になる場合があります。
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◎6月開催日の予告 6月8日(月)友引 6月24日(水)友引 満席につき予約受付締め切り
6月8日(月)友引 満席
6月24日(水)友引 満席
いずれも10食限定につき、ご予約希望の方は、電話かEメールでお願いします。
高野山真言宗眞弘寺別院 興法精舎 ☎0166-56-9006
予約送信用フォーム(メール送信される方は、以下の三点を記入の上、送信してください)
dhammaudayavihara@gmail.com
①【希望の日】6月8日(月) or 6月24日(水)
②【人数】
③【名前(名字のみでOK)】
【予約される方へ、重要事項】
疫病による近隣市町村の発生具合、緊急事態宣言などの状況によりましては、きゅうきょ、当日でも中止となる場合があります。予約される方は、この旨をご理解の上、予約してください。急きょ中止となった場合でも、食品衛生上、「お持ち帰り」などで応対もしません。
【7月の開催予定】
7月6日(月)友引、7月23日(木)友引