令和2年 6月の「食事付きの法要」の予告

【出生飯(しゅっさば)

和歌山県高野山で修行をする、高野山真言宗の修行僧達は、食事を取る前に作法をします。いくつかの種類に分けられていますが、作法の中に「出生飯(しゅっさば)」という作法があります。

高野山の修行僧達が行う食事作法「出生飯(しゅっさば)」は、先ず、自分のご飯茶碗に盛られたご飯から、箸で少量のご飯を取り出し、小皿に取り分けます。その少量のご飯を取り分けた小皿を、両手に持ち、短い「供養の言葉」を添えます。短い「供養の言葉」の意味を簡単に説明しますと、「取り分けたご飯を、私より先に先に召し上がってください。」といったところです。

高野山の修行僧の食事作法「出生飯(しゅっさば)」は、「自分より先に召し上がってください」という意味合い上、お釈迦様や、逝去された修行僧達、菩薩、神様、餓鬼や地獄の者にまで及ぶ、修行僧からの「施し」なのです。

私たちは、とてもお腹が空いている時に、眼の前に食事が運ばれてくると、ついつい合掌をして「いただきます」という言葉を忘れてしまうことがあるかもしれません。高野山の修行僧は、修行中でありますから、「自分より先に」ということを絶対に忘れないように注意して過ごしています。

自分のお腹が空いてどうしようもない状態であったとしても、他人を思いやる気持ち「分け与え」「思いやり」といった素晴らしい気持ちを育てる、食事を取る作法「出生飯(しゅっさば)」は、効果的な作法なのです。

高野山の修行僧達が、食事作法でも関心を向ける、他人への「分け与え」と「思いやり」は、「貪欲で自分勝手な醜い心の撃退法」と知っていただければ嬉しいです。

食事付きの法要の日で最も大切な時間は、食事を取る前の「十五分間法要」です。「十五分間法要」では、他人の幸せを心から祈ってください。皆さんの思いやりを込めた祈りに合う、生きとし生ける者の幸せを願う、スリランカの古い『お経』を、阿部が唱えます。

〝偉大なるお釈迦様よ 大師ら 偉大なる尊者達よ ありがたや 〟

*******************************************

6月食事付き法要の日(友引)の流れ

「食事付き法要」は、宗旨、宗派、檀家の有無を問わず、どなたでも参拝できます。御接待のカレーは、10食限定となっています。確実に召し上がりたい方は予約をお勧めします。

11:15 「十五分間法要」スリランカのお経で、供養のお経を読みます。

11:35 食事接待の開始

14:30 終了

※食堂をいったん閉め片付け・大掃除。18時から通常に戻ります。

【十五分間法要に間に合わない方】

11時15分からの「十五分間法要」に間に合わない方は、お越し頂いた時間にかかわらず、食事前には必ず講堂でお参りしてください。お参りをされた後に、お参りの御利益として食事(カレー)を御接待します。

◎6月の予定・献立内容 

「スパイシーチキン」6月は、いつもと少し風味が違います

6月の献立は『定番の僧院カレー』です。スパイシーチキンは、新作の味になり、いつもとは少し風味が変わります。

スパイシーチキン

大海老と、そら豆の白い濃厚スパイスサラダ


チャナダール豆のカレーリーフ煮

ニンジンとタマリンドのブラウンマスタード炒め

ジャガイモのオーガニックスパイス炒め

他、野菜2~3種

白米

一人一食のお賽銭目安は、1,000縁です。

※野菜メニューは、托鉢の内容次第で変更になる場合があります。

*********************************************************

◎6月開催日の予告  6月8日(月)友引 6月24日(水)友引  満席につき予約受付締め切り

6月8日(月)友引 満席

6月24日(水)友引 満席

いずれも10食限定につき、ご予約希望の方は、電話かEメールでお願いします。

高野山真言宗眞弘寺別院 興法精舎 ☎0166-56-9006

予約送信用フォーム(メール送信される方は、以下の三点を記入の上、送信してください)

dhammaudayavihara@gmail.com

①【希望の日】6月8日(月) or 6月24日(水)

②【人数】

③【名前(名字のみでOK)】

【予約される方へ、重要事項】

疫病による近隣市町村の発生具合、緊急事態宣言などの状況によりましては、きゅうきょ、当日でも中止となる場合があります。予約される方は、この旨をご理解の上、予約してください。急きょ中止となった場合でも、食品衛生上、「お持ち帰り」などで応対もしません。

【7月の開催予定】

7月6日(月)友引、7月23日(木)友引