11月『満月会』後。

和尚さんは、思慮深く考えました。

偉大なる尊者たちが挑んだブッダの心の哲学『唯識』。

私は、確かに勉強はしたが、やはり難しかったため、途中で、頭が煮え上がってしまった。

自分の法話の内容に、まったく納得がいかず、このような要因は、いったいどこにあったのだろうかと考えてみた。

和尚さんは、それから更に深く考え、頭の中を整理するために、瞑想をし、もう一度、拝みなおし、満月日を終えた。

時刻は、二十三時であった。