1月28日(木)「満月会」第127座目

【時間】19時~通常通り

【法話】スリランカの僧侶生活あれこれ話

【施食】精進けんちん汁と、豆ごはん

私の偉大な師匠は言いました。「弟子よ。君が、知らない、出来ないと言って、何もしなくても、私は何も困らない。しかし、出来ないことや知らないことを修得したいのなら、出来る人、知っている人の何倍も努力しなさい。それが君に必要な努力だよ。」

以来、私は努めることに励もうと決めました。スリランカの僧院生活では、お坊さん達の生活習慣の全てに、修行をスムーズ運ぶための根拠があります。着ている衣服である袈裟、お坊さん同士が語る内容、言葉使い、歩き方、食べ方、托鉢のルール、お供え物の用意、本堂で拝む時の手順、先輩と後輩とのコミュニケーションルールなど、生活全てに意味根拠があります。

単純な習慣で、環境に変化が起きない循環する生活を、終わりなく続ける一つ一つの行動に意味があります。それら生活習慣の様式や、作業が複雑で、解読困難な難しい課題は何も無く、どれも単純であります。ところが、それが一般社会では実行しない習慣ばかりで、実行が難しいのです。

いくつかのルールがあり、聞けば簡単であるも、実行継続が難しい僧侶生活。できない。知らない。を通そうと思えば通してくれるけれども、自分自身が努力しないと、誰も責めたり叱ったり、ましてやイジメなど一切ないのに、なぜだか、そこには居られなくなります。

僧侶は、他人に対しても、自分の目標に対しても、同じ方向を向いて努力する者同士が、互いに一途に、じっくり一生懸命がんばることが大切です。私は、一途に、仲間を裏切らず、互いを損なうことなく、辛いことを励まし合い、一生懸命がんばることを師匠から教わりました。

さて、スリランカの僧侶生活とは、どんな生活習慣なのでしょうか。

1月の満月の日にお話しましょう。

※スリランカの写真 スリランカの僧院で法話する和尚