遠い国で戦争が始まり、私の気持ちも、とても悲しく、とても辛い毎日です。
私は釈尊の教えを聞いて学ぶ仏教徒の立場としても思います。
戦争、抗争、殺人、おどしと暴力、盗み、虚言によって、多くの人々が苦しんでいること、そのようなことが早く平穏に、元通りの国の姿に戻り、争いが終息することを願っています。
釈尊の教えであり、師匠達の教えを私は信じています。人が人を殺して、人が人を脅して、人が人を苦しめて、人の権利を奪い、人が幸せになることは決してありえないということを。
人の善意、思いやり、優しさで世の中が満たされれば、宗教や人種、生活習慣が違えども、互いに平穏に必ず過ごせるものと信じています。いろいろな異なった文化や生活習慣があることでお互いの魅力が楽しく理解できるものだと信じています
私もまた、これまで、西欧諸国をふくめて、たくさんの国へ旅行してきましたが、全ての国が違うことで旅行が楽しかったです。食事、生活習慣、言語、宗教、文化と美術センス、全てに出会う度に楽しかったのは、全て違うから楽しく新鮮で貴重な楽しい体験でした。
旅先で人に優しくされると幸せな気持ちになりました。親切に道を教えてくれたり、親切に食事を提供してくれたり、移動手段も手助けしてくれたり、国の歴史を説明してくれたり、宗教礼拝施設でも親切に手順を教えてくれました。
相手と宗教や言語、習慣が違うことで、出会う相手から幸せの恩恵を受けたひとりであります。
今まさに、自分の国を脅され、家や土地を追われ、恐怖と、先行きの不安におびえている人がたくさんいることに、とても胸が痛みます。
戦争によって温かい湯で身体も洗えず、お腹も減り、自分の家に帰れず、ゆっくり眠れず、当たり前の平穏な毎日が消えている人が今まさにいること。その現実が、どれほど悲しいことかと考えると、食べても美味しく感じず、心から楽しいと感じられず、遠い国の人が苦しんでいると思うだけで、毎日が悲しく苦しいです。
苦しんでいる全ての人々の苦しい状況、怖い日々が終わり、元通りの平穏な国にもどることを毎日願っています。
仲がよかった人々の間を裂くことはとてもよくないことです。
人々の間に、憎悪を誘発させることはとてもよくないことです。
私自身にも何か出来ることはないだろうかと考えるとともに、戦争によって苦しむ人々の、あらゆる恐怖と悲しみ、苦しみがいち早く消えることを願って。