スリランカ上座部派では、11月の満月日を盛大に祝います。1年分の徳を積むことができる意味でも盛大に行われます。スリランカの伝統では、お坊さんが着る衣「袈裟」を施しいたします。この儀式の名前を、「カティナ」と呼びます。儀式「カティナ」で、袈裟を奉納するのは一人のお坊さんにつき、一枚のみです。古くは、檀家さん手製で施したりします。
お坊さんに袈裟を施して1年分の功徳をつむ儀式「カティナ」で奉納する今年の袈裟は、眞弘寺住職から譲り受けた、密教儀式専用の袈裟『衲衣(のうえ)』です。今年は特に、袈裟に加えて、興法精舎内で使用する「参拝者用の履き物(上履き)」を檀家さんから受けていますので、併せて奉納いたします。
「功徳(くどく)」とは、それ自体の善い行いに含まれる、積み上げられるものであり、名残りのようなものです。積めば積むほど、必ず自分に相応しい形で還ってきます。11月の満月日に、功徳を積むと、1年分どころか、一生分の功徳を積める力があります。
※本日の供華は、スリランカに多く自生する『カレーリーフ』(ナンヨウサンショウ)です。
器には、先般亡くなられた檀家さんによって、生前に施された茶器を使用します。
【ねんごろに供養】
11月満月日の供養では、縁あって興法精舎の過去帳に記載された有縁の精霊を供養いたします。該当する有縁の方で、お寺に来られない方は、めいめいに仏壇、墓前などで手を合わせていただきましたら有り難いです。
【「過去帳」該当の命日】
ご親族の方で、お寺の過去帳に記載されていることを承知の方は、以下の該当の命日を確認の上、私が供養している旨を御留意いただければ幸いです。『過去帳』に記載された「戒名」や「先祖代々の精霊」は、いかなる理由においても、永久に消えることなく、毎日供養し続けます。
1月21日、2月5日、3月9日、3月15日、4月1日、4月2日、4月3日、4月15日、5月9日、5月30日、8月12日、8月17日、8月23日、9月3日、10月24日、11月19日。
先祖代々精霊(各家各位)。併せて、釈迦牟尼如来、弘法大師空海、三宝荒神、如来、諸大菩薩、諸大阿羅漢尊者、諸大和尚、眞弘寺先師、眞弘寺壇信徒過去一切精霊、興法精舎信徒有縁精霊。光正大和上を供養します
令和2年11月29日(日)19時から。満月会およびカティナ袈裟奉納
【法話】「連鎖する『意識』についての見解」