和尚さんは、ずっと前から考えています。
和尚さんの日々の修行では、師匠の教えを思い出しながら、忘れないように気をつけています。人との対面や、頭の中に入ってくる情報を処理する知恵力は、師匠のおかげでございます。
師匠の教え以外では、例えば厨房での調理や、コーヒーの入れ方も、それぞれ教えてもらった方の指導内容を思い出しながら、努力することを忘れないように気をつけています。
自分の技術力の向上においては、調理器具を使いこなすことも美味しい料理を作るために大事な要素だと思います。たとえば受け継いだ、プジョーのペッパーミルも使っていますが、カレー料理に、ほんの少し絶妙なバランスで黒コショウを加えるのに、とても具合がいいです。
和尚さんが使う厨房は、毎日綺麗であることを保っています。和尚さんの場合、調理場で効率良く仕事を運ぶためには、先ずは頭の中を整理し続けなければなりません。とくに和尚さんの場合は、仕事も人付き合いも、一つのことだけに延々と専念することは得意なのですが、同時に複数の仕事を組み合わせて、器用に処理することはまるで苦手です。
そのため、調理器具は、使っては直ぐに洗い、元ある場所に戻すことを丁寧に心がけています。手元の調理台が整頓されていると、雑念が起こる要素がないため、和尚さんのような単一専念型には、効率良く仕事をする方法として、理にかなっていると思います。
今月の食事付き法要の日は、13日(土)です。魚介を主菜としたカレーの予定です。和尚さんは毎日、試作のカレーを調理しています。何日も同じ料理を繰り返し食べているので、少々飽きる感じはありますが、全く嫌にはならいのが、和尚さんの特徴かもしれません。
魚介を主菜としたカレー料理は、想像以上に難しいものですが、ホットケーキやパンケーキを作るより楽しいですね。
閑話休題
和尚さんは、思い出すと、中学生、高校生、大学生の学生時代は、勉強することを全く怠っていました。ふて寝か、アルバイトか、クラブ活動か、下宿仲間の友達と遊ぶかをしていたので、勉学でさえも、いかにして楽をしようかと生ぬるく過ごしていた姿を、北海道弁で表現すると「はんかくさい」と言えばぴったりです。
そのため、和尚さんは現在、学識(国数社理)、外国語の言語力、日本語の文章力と表現力(語彙=ごい)、仏教知識、法力(修行の成果)、調理の技術、社会経験、の全てにいたって、他人よりも、倍以上に努力しなければなりません。
できない、知らない、わからない、どうしたらいいのだろうという、不安と自信不足の解消手段は、努力して実行することのみの一択だというのは和尚の小哲学です。
和尚さんは、毎朝、お釈迦様、弘法大師、三宝荒神、大黒天に、ウスサマ明王の前で、今日も頑張るぞ。と、毎日自分に言い聞かせております。