興法精舎の守り神は、三宝荒神(さんぼうこうじん)です。
【真言】唱える言葉 両手を合わせて、お参りしましょう
オン ケンバヤ ケンバヤ ソワカ
三宝荒神の、「三宝(さんぼう)」とは、「仏陀」「法(教義)」「僧伽(そうぎゃ)」を意味しています。サンスクリット語では、「ブッダ」、「ダルマ」、「サンガ」と読みます。
1,仏陀(ぶっだ)は、仏教を開かれたお釈迦様のことです。
2,法(教義)は、お釈迦様が説かれた内容のことです。
3、僧伽(そうぎゃ)は、修行僧達の総称です。
【由来】
三宝荒神(さんぼうこうじん)が、どうして仏教で信仰されるようになったのかは諸説ありますが、善い神様となる前は、悪いことをする力がある神であったようです。ある日、お釈迦様に出会い、叱られたか、気持ちを打ちのめされて心を入れ替え、善い神になったと言われています。
以来、三宝荒神(さんぼうこうじん)は、お釈迦様と約束をして、仏教や僧侶達、信仰する者達を守護する役目を担うようになります。
三宝荒神(さんぼうこうじん)の姿形は、三面六臂(さんめんろっぴ)と言いまして、三つの顔と、六本の腕があるのが特徴です。身体が赤いのは憤怒と強い意志力を示しています。
怖い顔が三つもありますが、怒っているのではなく、憤怒の顔で、煩悩や弱い意志に負けず、強い信念で向かう意味を表現しています。
六本の腕は、たくさんの手段で助けるという意味で、あちこちに手が届き、手に持つ武器の数には、望みを叶えるために自在に道具を使いこなす意味でもあります。
【厨房(台所)に祀る】
真言宗では、三宝荒神(さんぼうこうじん)を、厨房(台所)に祀ることが相応しいと伝えられています。興法精舎でも、一階の厨房にお祀りしています。
【探し物を、見つけてくれる】
三宝荒神(さんぼうこうじん)を篤く信仰し、大切に祀り、心を込めて供養することで還ってくる御利益(ごりやく)は、「探し物を見つけてくれる」ことです。
遺失物であっても、本当にその人にとって必要で大切なもの、大切な命、大切な知恵であれば、三宝荒神(さんぼうこうじん)は、探してくれます。信仰する私達から見ると、「無くしてしまった探し物が見つかる」と言えばわかりやすいでしょう。
興法精舎では、三宝荒神をお祀りして以来、探しものが見つかる御利益を頂いた方が何人もいらっしゃいます。
【御開帳は満月日】
興法精舎では、三宝荒神(さんぼうこうじん)は常時、仏像専用の箱形の祭壇「厨子(ずし)」の中に入れてお祀りしています。箱形の祭壇「厨子(ずし)」は、満月の日のみ扉を開けています。三宝荒神(さんぼうこうじん)の、お姿を拝みたい方は、満月の日にお参りください。
【探し物がある方はお参りください】
三宝荒神(さんぼうこうじん)は、「探し物を見つけて欲しい」と助けを求めて、参拝に来られた方の、ウソ偽りのない性格と、善良な心を見て、その人にとって本当に必要な紛失物であるのなら、手助けをしてくださいます。大切な何かを、なくしてしまった時は、お参りください。