~困っている人々を助ける、スリランカに恩返し~
利他奉仕「スリランカ生活困窮者支援活動」

平成19年からスリランカにおいて、真典の個人的な利他救済行として、生活困窮者支援活動を行っています。
日本でスリランカ仏教の袈裟を着用し、仏法を語り、人々から信仰と布施を受けている今日、その布施の一部をスリランカに還すことで、スリランカ仏教に恩を返しています。

弘法大師空海さんの、他者を救済する生き方の理念を模範として…

◎三聚浄戒(さんじゅじょうかい)真言僧の誓い
私たち真言僧は、修行をするにあたり、戒律を誓います。
1、実生活上の規則正しい道義的な行動規範。これを摂律義戒(しょうりつぎかい)
2、自分の修行項目の中に目的教訓を設けて、実際に善い行いをする、意識すること。これを摂善法戒(しょうぜんほうかい)
3、他者に対して、10種の善い行いを毎日心がけながら多彩な善いおこないをする。特に僧侶は積極的に実行すること。饒益有浄戒(にょうやくうじょうかい)

これら三つに大別した戒めをよく守って実行する人を「菩薩(ぼさつ)」と位置づけられます。こうした意味から、真言僧は皆、菩薩としての戒めを誓うため、積極的に、自分ができることで、苦しみ悩んでいる人々に手を差し伸べるのです。その内容は、僧侶の個性、地域性、環境などを背景にして、多様に手立てがあります。ですから、各寺院の中でも志しある僧侶方の中には特徴ある奉仕活動をしている方に出会うこともあるでしょう。

そこで私、阿部はスリランカに縁があることを生かして、前述の理由も合わせて、スリランカにて奉仕活動を行っています。奉仕には資金が必要になります。その活動資金は、日本国内で布教する傍ら「スリランカで苦しんで助けを必要としている人々を救済しましょう」と伝え、人々に布施する機会を提供し、受けた財をもって、スリランカで奉仕活動を実行する運びとなっています。


◎継続すること
何年も継続して続けることを大事としています。単発で終わるのではなく、たとえ小さい活動でも続けています。続けることで、未来多くの人々に布施する機会を提供でき、またスリランカに於いても、さらに喜ばれるものになるのです。

◎仏教国スリランカ。僧侶からの救済だから喜ばれる
生活困窮者支援活動は、阿部の所属する僧院を活動の拠点として、僧院長、僧侶仲間、他の寺院、地元役所や政府機関と連携して活動しています。なによりも、お坊さんから受ける救済の手には、大変な功徳と喜びがあると、格別に喜ばれています。仏教への信仰が深い人々の気持ちは私たち日本人の多くが察する以上の喜びを得ています。たくさんの人と出会うと、生活に困っている人々は対象者がいることの現実に当たります。たくさんいるため、より情報を精査し、相応しい形で、できることを身の丈にあった力で奉仕できるよう心がけています。

◎これまでの主な活動の足跡

スリランカ海軍病院へ医療器具寄贈(内戦負傷の兵士のため)南部・ブーッセ海軍病院
スリランカ海軍病院へ検査器具寄贈 内戦終戦記念 南部・ブーッセ海軍病院
アハンガマ町 町立病院へ、検査医療器具寄贈
アハンガマ町 町立病院へ、救急医療器具寄贈
アハンガマ町 町立病院へ、産婦人科出産器具寄贈
ハバラードゥワ町 孤独な老人の為の老人介護施設 運営支援
アハンガマ町 視聴覚障害者学校へ教材寄贈
ハバラードゥワ町 養護学級へ教材寄贈
アハンガマ町 メガネの寄贈(25名分)親が居ない子、特に生活が厳しい世帯を中心に
アハンガマ町 緑内障手術の支援(有縁の一名分)
アハンガマ町 義足の寄贈(有縁の一名分)
アハンガマ町 車椅子の寄贈(有縁三世帯分)
アハンガマ町 白血病の学生へ医療支援(有縁の一名分)
アハンガマ町 住宅建築支援(有縁一名分)
アハンガマ町 夫婦で失明盲目の老夫婦宅へ生活支援と法話
ハバラードゥワ町 極めて厳しい生活をする世帯へ生活支援(有縁・支援要請を受け)
アハンガマ町 準救急指定の車両購入(ハイエース1台)
アハンガマ町 仕事道具の支援(オート三輪タクシー修理代支援)
アハンガマ町 乳幼児の治療支援と住宅支援
アハンガマ町 少年僧侶養成学校 井戸の整備と水道管整備

★2007年より、毎年継続して「少年僧侶養成学校運営支援」(食、医療、修学教材、生活全般の支援)
★2016年より、返済不要の奨学金制度基金設立「真典奨学金」2名受け持ち中

◎日本人をスリランカへ案内。観光でたくさん楽しんでもらうことでスリランカに恩返し
日本から巡拝観光旅団を結成し、特別観光ルートを作成し、スリランカ観光案内(2度)

◎人はいつ死ぬかわかりません。いまだ年齢は若いですが寿命が尽きる無常の風は突如として吹くものです。そこで私自身常に意思表示し、最後の布施として献眼を意思表示してます。
尊敬するジャヤワルダナ大統領を模範としています。

「右眼はスリランカ人に。左眼は日本人に」献眼します